部下や子供、夫をやる気にさせる魔法の一言


「がんばってね」という言葉は、もはや日本人の日常のあいさつになっているようで、さしたる意味もなく使われていることが多い。このように、がんばるという言葉が形骸化した背景には、「がんばれ」と人を叱咤激励しても効果がなく、むしろ逆効果になる場合が多い、と認識されるようになったことが関係しているように思われる。

プロスポーツの厳しい勝負の世界では、叱咤激励することで「がんばり」を引き出す効用がある。

しかし、一般の社会において、叱咤激励して人を奮い立たせようとするのは無駄なことなのだ。人間の長い歴史のなかで、そのことは明白だ。

ハッパをかけられたからといって、それに刺激されて人がやる気になり、バリバリ働く、嘘のように勉強するようになるなんてことはない。世の中そんなにうまくいくはずがない。

頑張る人は皆、自分で動機をもち、目標に向かってがんばる。それが自然に身についている。反対に、怠け者ややる気がない者は、もともとそういう人なのだ。

だから、部下や夫に対して、叱咤激励して動かそうなんて考える人は、よほど世間を甘く見ているか、人を知らないだけだ。

有効なのは、「よくがんばっているね」とほめ、慰撫することだ。こういえば、部下は一目置いてくれるだろう。